お知らせ - 平井康志会員よりクライストチャーチ地震のリポートが届きました 2011年3月14日掲載
 現在ニュージーランド在住の No.225 平井康志会員より、2月22日に発生したクライストチャーチ地震のリポートが届きました。丹羽諭会員あてのメールですが、両会員よりJPAサイトで公開する許可をいただいていますので、原文のまま掲載します。



From: 丹羽諭会員
To: 平井康志会員
Subject: 地震の事
Date: Sat, 12 Mar 2011 23:31:15 +0900

平井様

JPAの丹羽です。今、中国の大連から取材で戻る途中ですが、平井さんはニュージーランドにお住まいと気がつきました。大丈夫でしたか?

丹羽諭



丹羽様
ご無沙汰しておりますうえに、地震によるご心配をおかけしました。
丹羽様のご家族、お知り合いの方たちはみなさんご無事でしたか。
日本も大地震による災害発生により、東北、関東方面の方たちは、たいへんな思いをされていることと案じています。
水の確保や生活必需品は大丈夫でしょうか。
それというのも私どもは水道水を飲料水として使っていません。水道管の亀裂などにより、腸疾患が発生しうるからです。
水は、私どもがサポートしております日本陸連主催の女子マラソンNZ合宿チームがクライストチャーチの地震のため急遽合宿を一週間切り上げて帰るときに寄付して頂いたありがたい水です。
合宿も3週間の予定の内、後半の山場となる1週間になり、名古屋マラソン(町田、中村、重友、野尻選手)、ロンドンマラソン(赤羽選手)を控え、最後の調整期あたり、これからという時に厳しい試練を体験されました。赤羽さんたちは、ロンドを控え3月中旬までクライストチャーチの合宿を計画されていましたから、その胸中は計り知れない複雑な思いを抱いて帰国されました。
非常事態の中ではありましたが、みなさん全員が無事帰国できたことは本当に奇跡でした。名古屋マラソンの中止により本当に気の毒としか言いようがありませんが、今後もあらゆる機会に選手たちの応援を続けて行く覚悟でおります。どうぞ日本からも温かいご支援をお願い申し上げます。

私ども家族は皆無事に生活しております。地震発生直後には街の中心から20km以上離れた地域の学校で仕事をしていました。
発生時は、ちょうど昼休み時間にあたり、建物がドーンという音を伴い、激しく上下に左右揺れ動きました。時間は約25秒、短い間隔をおいて2回、3回と激しく揺れ動きました。
学校の校舎内は、ドーンという上下動の後、メキメキ、ミシミシと不気味な音が連続して起こり、身が竦んだうえに非難するまでの動作感覚はかなり遅れてしまいました。
東京からの留学生が一緒にいたのですが、頻発する東京よりも大きな揺れに驚きを隠せませんでした。
しかし、高校生は非常時の携帯番号を使い連絡を取り合うなどこんな場合においての日ごろの訓練が生かされていることに関心もしました。
家に大学生の子どもがいるので家電、携帯に通信をしても電話が大変混線してつながりませんでした。30分ぐらいの道程が約3時間かかりました。
玄関先に座っている元気な息子の姿を見て安堵しました。

町の中心地に比較的近い場所に住居が有りますが周辺は液状化現象により、どの家も大変でした。
また、中心地の事務所の様子を知りたくて、自転車で行きかけましたが至る所に液状化、路面の異常な起伏、液状化と陥没、橋の隆起などにより、近づくのも大変でした。
地震発生から3時間以上経っていましたから、より近い町に向かう道路は「軍、警察、市役所関係者」により遮断されていました。数日後にはマレーシアの軍人が歩哨に立っていました。
事務所の関係者の話では、とにかく脱出が真っ先にとビル全体の管理もそのままに避難したと聞いております。
事務所にはいるのには数か月を要するとのことなので、書類、事務機器などの点検はもっと先になるでしょう。

現在は、幾分閉鎖地域も狭まり、バスが動くようになり、市民の交通機関も確保されています。
未だに余震が時折あり不気味な状況は変わりません。
家は前回9月の地震により、基礎部分にダメージが発生、レンガの外壁に1,5cm亀裂が入り、さらに今回の地震により4.5cmに広がりました。
敷地内の液状化が激しく各部屋に亀裂が入り、いろいろな方向に傾いており、ドアの開閉はままならず移転を余儀なくされました。
しかし、家を失った多くの人たちが家探しに殺到しており、家賃の上昇、借家不足のため、現在のところに留まり、伝手を頼りながら家探しをしております。
こんな状態の中ですが元気で生活しております。

丹羽様もお忙しいことともいますが、どうぞご健康に気をつけられて生活して下さい。

平井康志